親方の独り言

 持てる力を振り絞って図面書きに いそしんだ
 「ついの住みかに眺める山と暮らす家」の図面も ほぼ完成

 今回の現場は これから始まるのだが
 もう実は 完成形は自分の中では分かっているのだが
 これまた めちゃくちゃ「良い家」になる

 何故かと言うと
 今回は「自分の住まい」を 考えに考え抜かれた「奥様」の存在があるからなんだなあ

 最初 ラフ図面(←奥さんが書かれた単線の間取り図)を見たときは
 ありゃ これはまた特異なゾーニングじゃなあ と思い
 いつもの如く 家族構成やら趣味やら住む気持ちやら
 なんやらかんやら聞いてみると

 「まこと じゃから こんなゾーニングなんじゃなあ」

 奥様や御主人の気持ちが 少しずつ分かり始め
 「それなら こんな家はどうでしょうか」
 との提案をさせて貰えるようになって行く
 完全に分かったというのは おこがましいか知れんが
 かなり理解出来て来たつもりでは ある

 ちょびっとだけ 建て主よりも「建築する行為」に精通している立場に立つ自分が
 建て主の事を 自分の事の様に 感じられる様になった状態まで自分を持って行けると
 はあ もう これは もう 『良い家』になるのは 決まっちょる

 完成形は ラフ平面を起こした時に 既に「出来上がって」いるので
 後は どうしたら「建て主」や「棟梁」や左官・板金・基礎・塗装・内装・電気・水道etcに
 「理解して貰える図面」を仕上げていくか
 「協力して貰える現場環境」を作り上げていくか
 が わしの仕事だと思っている

 建築士の免許は一応持ってはいるが
 自分は「図面描き」とは思って無くて
 好きな順番から行けば
 「現場作業」→「現場段取り」→「現場掃除」→「現場打合せ」→「タップダンス」→
 「材料運搬」→「作業場整理」→「妻との語らい」→「気の合う仲間との飲み会」→
 「ラフ図面作成」→「施主打合せ」→「建築図面作成」→etc
 と
 恐らく 好きな作業上の10番目以下の作業を
 今 黙々と やっている訳で
 でも 精魂込めて やらんと 現場での楽しいひとときも 過ごせない
 ので
 嫌な順番の上からベストテンに入る「確認申請提出」を月曜日にする予定

 はあ 早よお 現場で汗流したい
 季節は もう 春真っ盛りぜよ

 ・・・・・事務所の椿にブンブン蜂が飛ぶ 誠に かわゆい
 ちっちゃいくせに 抱えきれん花粉を足に付け ブンブン飛びよる
 よお働くなあ ちょびっと癒される

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