親方の独り言

 来週には 上領八幡宮秋祭りが開催される
 この「祭り」と「そこに住む人」を 愛している

 6年前だったか5年前だったか
 社中に在籍していた ビッグママ野田さんの「引き」で
 秋祭りに 甦町屋社中が出演する事となった

 わしの地元の「菜の花祭り」と同様
 遊んだり・じっとしちょったりするよりも地元をなんとか盛り上げようやあ
 と言う 美祢市上領の人達が 地元上領八幡宮の秋祭りを起こしている
 
 たこ焼き・焼きそば・金魚すくい・綿菓子・射的・輪投げ・型抜き
 焼き鳥・ジュース・アイス・生ビール・ヨーヨーすくい・くじ引き
 おおよそ 縁日にて考えられる出店全てを
 地元「上領」の有志が 50円とか100円とか ほぼ原価にて 取り仕切る

 初めて行った時 内藤さんが
 「最初は業者の人も出店を出していたけど あまりの安さに皆撤退したそ」
 と 笑って話してくれた

 前日より 祭り準備を始め
 当日11:00より本格準備
 ブルーシートのテントや 100㍗裸電球の飾り付け
 2:00頃 御輿が 八幡宮を出発し
 ぼちぼち 出店を開いていく
 地元の子供達が小銭を握りしめ 金魚すくいや射的をする
 少しずつ人が集まり始め 20名位の客入りとなる4:00頃
 甦町屋の第一回演舞
 観客より 関係者の方が多い中
 夜に向けて頑張ろうやあ の 気持ちが高まる

 わしは 上領では 地元の方々から「大将」と呼ばれ
 社中メンバーは 出店の手伝いをし
 地元関係者20名 社中関係者10から15名の陣容で
 祭りを繰り広げていく

 「大将 まあ 一杯いってえやあ」
 ビニルコップに生ビールが注がれ
 ぐびぐびしながら 一周50mもない出店の間を
 やあやあ言いながら廻っていく
 一周すると 何故にかコップのビールはなくなり
 サーバーの所で また「大将 まあ 一杯やってえやあ」と注いで貰い
 また一周し また注がれ また一周し 注がれ
 合間に演舞し
 ヘロヘロになった7:30頃 最終演舞を行う
 30分の演舞の後
 「餅まき」に移行 小さな小さな6帖あまりのステージにて
 社中及び地元関係者の面々で 餅まき
 8:30頃 終了

 毎年行っていると
 ああ 去年もこの子は居たな
 ああ ばあちゃん 今年も元気に来てくれたのお
 スタッフの皆さんの顔を覚え
 自分にとっては 上領は「第二の故郷だ」との思いがある

 悲しいことに この9月の20~23の間は 「雨日」らしく
 去年は大雨にて 前日設営テント崩壊 祭り開催も危ぶまれ 社中出演なし
 結局 開催したが スタッフの皆さんは 大変な思いをされた
 一昨年は 大雨の明け日 少し小雨も降り ぬかるみの中での開催
 3年前は 確かまぐれで晴れ
 4年前は 土砂降りにて アイスは一つも売れず
 5年前は 雨だったか晴れだったか
 一生懸命準備して 雨に毎年やられる この祭り
 地元の人達が必死でテントを設営する姿を見ると泣きたくなる

 嬉しいことに 今年も上領から お呼びがかかった
 悲しいことに 4年前結婚されて 今年春 長男が生まれた宮司さんが亡くなった
 奥さんが 残された息子が成人するまで替わりに頑張られる との由
 上領八幡宮宮司さんの優しい笑顔に会う日は二度とない

 今年は また 格別の思いで 祭りに参加させて頂く
 残念なことに 完成見学会と重なり 夜しか参加出来ないが
 上領に 自分の 社中の ありったけの思いを 落としに行きたい

 一年一年 時は過ぎ

 時は命 過ぎるが人

 巡り会う人達と 同じ時間を 過ごしに行く

 自分が 「よさこい」を辞めないのは
 上領の人達の「笑顔」と 社中メンバーの「笑顔」が あるからなのだなあ~

 同じ時代に生きている 同じ空気を吸っている

 人生は短すぎる 争う時間より 楽しむ時間を共有したい

 「争い事」が嫌いなのは ひとっつも良い事のない時間を持ちたくないからで
 命を無駄に 過ごしたくないからで
 みんな みんな 巡り会う人達が 大好きだからで

 また 上領の人達に「大将」と呼ばれに行く
 この時期 心は上領にある

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